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真理通信

 第115号 令和6年(2024年)9月1日発行
  年3回( 3・8・12月)発行 



ただ  一向(ひたむき)に  そしらるる

ただ  一向に 讃 ()めらるる

かかるもの  過ぎゆきし日にはあらざりき

今もまたあらざるなり

やがて  来ん日にもあることなからん

                (法句経 228)



新・法句経講義 72 ◇

 <※ 「新・法句経講義」は、巻頭ページ掲載の法句経について解説しています。>

 このところ、どこに行っても外国人の姿が多く見られるようになりました。観光地では、外国人があまりに多くて、収拾がつかなくなっているようです。
 なぜ、こんなことになっているのか。コロナ禍のあと、世界中の人が解放感を感じて、円安の影響で集まっているのが実情のようです。それ以外にも、治安がいいとか、日本食が美味しいとか、町がきれい、なかにはトイレ(洗浄機能)が気に入ったまで、さまざまな意見が語られています。
 確かに日本は安全で治安もいい国ですが、これまではそれほど自画自賛できる国とは思いませんでした。第2次世界大戦のあと、アメリカに進駐され、遅れた民主国家として「再建Jされ、欧米諸国を目標に必死に産業や街路を整備してきました。
 敗戦国家、遅れた国が、鉄鋼や自動車を機軸にGDP世界第2位に発展して、今の日本になったのです。「そしられて」きた国が、「ほめられるJ国になったのは素晴らしいことですが、それがいつまでも続くという保証はありません。
 「ほめられても」おごらず、「そしられても」くじけない姿勢こそ、大切なことだと思います。


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仏教豆知識 91

    薬 石

 「薬石」(やくせき)とは、薬と石針、薬品と治療法のことで、「薬石効なく」というのは、「薬や治療の効果がなくて」とぃう意味になります。
 また「薬石」には、「夕食」の意味もあります。仏教の戒律では「午後」に食事をすることを禁じていたため(非時食)、午後の食事(夕食)のことを「薬石」と言って、健康のため隠語にして許していたと言われます。

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<主管所感>

 
 考えて生きる
                                               友松浩志

 区役所の男の人から電話があった。以前送った申請書が出ていないという。「どんな書類ですか」と聞くと、緑色の封筒に入ったものだと言う。「記憶にないです」と答えると申請期間は今日までだが、特別に取り扱ってくれるという。「ありがとうございます」とお礼を言うと、いろいろ手続きの話しが始まった。
 その内、「口座はどこの銀行ですか」という話しになって、「少し調べます」と電話がいったん切れた。電話が切れてから、何か変だなと思うようになった。とりあえず区役所に電話してみた。電話に出た受付の女の人が、「それ、何だかあやしいですね」と言う。「そうだよね」ということになって切ると、またさっきの電話があった。
 「それで、どうすればいいんですか」と言うと、相手の態度が変わった。「何かあったんですか、さっきと感じ違いますね」と言う。「だってこれ、詐欺の電話でしょ」と言うと、突然電話が切れた。
 まったく、ギリギリだった。「信じて」しまうと、疑うまでに時間がかかる。今回は、はじめに「区役所」と切り出されて、それが頭に入ってしまい、なかなか修正できなかった。オレオレ詐欺でも、初めに「孫」なり「息子」が頭に入ってしまうと、妙な話しでもどんどん信じてしまうようだ。パソコンやスマホにも「あやしげ」な広告が毎日のように送られてくる。大きな会社の名前が入っていると、何となく信じてしまう。これからは、以前のように、郵便で届いたものの方が信じられる、という人もいる。
 人を「だます」のは、人として最低の行為である。それを「仕事」にしている人は、最低の人である。そのうえで、自分を守る方策も必要である。それは「考える」という習慣だと思う。感覚的に生きるのが今風と思われているが、やはり「考えて」生きることは大切なことだ。スマホばかりいじっていると、情報に引きずられる頭になってしまう。「考える」ゆえに「人」であることを忘れてはならない。

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◆ 令和5年度・ 事業報告 ◆ 
学校法人 真理学園


 学校法人の運営において、その事業内容と評価(自己評価と関係者評価)について広く公表することが義務づけられています。ここでは、令和5年度の事業内容と評価についてお知らせ致します。

■ 事業内容 ■

<法人全体>
・コロナ感染も落ち着き、マスクやパーテーションのない保育が戻ってきました。行事も徐々に復活させ、明るい保育が展開されました。
・園バス内の置き去り事故により、園バスに「置き去り防止装置」の設置が義務化されました。両園とも、バス内に装置を設置するとともに、子ども達の点呼確認、乗降車確認の徹底をはかりました。
<神田寺幼稚園>
・行事が復活するなか、保護者の参加基準について様々な意見がありました。コロナなどの感染状況を見ながら、参加者に不満がない運営を考えてまいります。
・満3歳児の園児募集を行なったところ、10名の応募がありました。徐々に3年保育から4年保育への流れが見えてきました。
<真理学園幼稚園>
・行事を復活させながら、新たな行事のあり方を検討しました。各行事が、子ども達や保育者の負担にならないよう、考えていきます。
・陸屋根(屋上)の防水工事を実施しました。

■ 事業評価 ■ 以下の意見がありました。

・園児減少にともない、クラス編成や保育活動の仕方に工夫が見られたが、子ども達の発達や体験活動などについて、一層の配慮を行なって欲しい。
・ITによる園業務管理は、利便性の向上につながったが、一部使用手順に課題もあるので、さらなる検討をして欲しい。
・神田寺幼稚園周辺の環境について、引き続き区や各機関と協議しながら、安全面、防犯面で充分な配慮をして欲しい。
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◆秋のお彼岸について ◆

 今年も、秋のお彼岸が近づいてまいりました。お彼岸は、以前のように神田寺の会堂で法要を行ない、バスで墓地へ移動して頂くかたちで行なわせて頂きます。

922() 午前10時日午後1時の2回 神田寺会堂で法要を行ないます。
(ご参加の有無、参加人数を事前に申込葉書でお知らせ下さい。)
・法要と法話 友松浩志 住職
・塔婆供養 同封の申込葉書で、事前に受けつけ致します。
 *先祖供養塔婆は、1:3000円です。
 *戒名を入れた個別供養塔婆をご希望の方は、別途官製はがきでお申込み下さい。
  (個別供養塔婆は1:4000円です。)
 *
お支払いは当日か、同封の振込用紙をご利用下さい。
 *お塔婆は、神田寺で法要が終了後お受け取り下さい。
  (法要に参加されない方のお塔婆は、寺で墓地にお建て致します。)
・お土産のお寿司は、神田寺で配布致します。(お一人1)
・両墓地まで、大型バスでお送り致します。(帰りの駅までの送りはありません。)
  (
バスご利用人数を、事前に申込葉書でお知らせ下さい。)
・当日、両墓地でご希望の方に随時読経を行ないます。


◆ 明治仏教史料のデータ化◆
 神田寺で保管されてきた「明治仏教史編纂所Jの史料の一部が、丸善雄松堂株式会社によってデータ化され、刊行されることになりました。現在この史料は、慶応義塾大学附属研究所の斯道文庫に寄託保管されていますが、広く(海外にも)利用しやすい状況をつくるため、約2年間をかけてデータ化される予定です。この史料には、国立国会図書館にもない貴重史料も多く、近年注目されている明治期の仏教研究には欠かせない史料の宝庫と言われています。

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<真理ニュース>
◆お泊り保育
 今年も真理学園幼稚園では、 719日と20日に「お泊ま保育」を実施しました。 1日目は「プラネタリウム見学」「きもだめし」「花火大会」を行ない、カレー作りもして、園内で就寝。 2日目は猛暑のため園内で静かにプラネタリウムを作ったりして過ごしました。
 神田寺幼稚園では、夏の「お楽しみ会」を718日に実施しました。

◆夏の保育
 夏休み中の保育(朝の保育・延長保育を含む)は、例年と同じく希望者に実施しました。


◆墓地管理体制の変更 <平日のお参りは事前申込制に>
 
墓地の管理について、以下のような変更を行ないます。
①土・日・祭日については、これまで通り 午前9時から午後5時まで、随時お参りが出来ます。
②お彼岸の前後、お盆の期間、年末年始も、随時お参りが出来ます。
③平日のお墓参りは、2日前(前々日)までに、お電話でご予約をお願い致します。(受付電話;03-3251-8683)
・長年にわたり常駐管理を行なってまいりましたが、平日のお参りが少なく人件費の高騰などもありこのような結果となりました。皆さまのご理解を頂ければ幸いでございます。

◆真理舎の会
 1011()午後130分~ 3時 神田寺仏間にて
 12
13()午後130分~ 3時 神田寺仏間にて(兼・成道会)
・主管による分かりやすい仏教講話があります。参加者が減少しています。皆さまの積極的なご参加をお待ちしております。

◆西墓地近くにあった「駐車スペース」は、都合により閉鎖しました。大変ご迷惑をおかけ致しますが、コインパーキング等をご利用下さいますようお願い申し上げます。


◆猛暑の夏が終わると、かけ足で歳末への歩みが始まります。世界情勢も、政治状況も、なかなか安定しませんが、一日一日の積み重ねが大切です。皆様くれぐれもお健やかにお過ごし下さいますよう、お祈り致しております。

発行済の真理通信(PDF版)
・令和6年度(第114号).pdfへのリンク

・令和5年(第111~113号).pdf へのリンク

・令和4年(第108~110号).pdf へのリンク


・令和3年(第105~107号).pdf へのリンク

・令和2~3年(第102~104号).pdf へのリンク

・平成31~令和元年(第99~101号).pdf へのリンク

・平成30年(第96~98号).pdf へのリンク

・平成29年(第93~95号).pdf へのリンク

・平成28年(第90~92号).pdf へのリンク

・平成27年(第87~89号).pdf へのリンク

・平成26年(第84~86号).pdf へのリンク

・平成25年(第81~83号).pdf へのリンク

・平成24年度(第78~80号).pdf へのリンク

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