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第105号 令和3年(2021年)3月1日発行
巻頭
叙 景 表紙を語る コロナに苦しんでいるのは人ばかり。木も花も、鳥も虫も、コロナなど関係なしに、春に向かって一直線に進んでいます。 ふと見あげると、まっ白な光が、雑木林のうえに輝いていました。そうだまた春がくる。緑がめばえ、温かな風が吹きわたる春。そんな春が来たら、コロナに負けない、強い力が取り戻せる。そう信じ、前を向きたいものです。 八王子の園の、うしろに広がる雑木林での一枚。もう春がきます。 |
段々、もの忘れがひどくなってきた。メガネをかけながらメガネを探すなんて、まるで漫画みたいなことをするようになった。書類がなくなるのは日常茶飯事、探し物で何時間も無駄にする。人生の残り時開が少なくなっているのに、とイテイラする。
コロナ自粛の毎日、外に出かけることがメッキリ少なくなった。テレビはつまらないので、自然と本に手がのびる。最近は、どうしても読んでおきたい本を読もうとするようになった。最近読んだのは、夏目漱石の「硝子戸の中」。漱石晩年の小さな随筆集だ。何故読んでおきたい本かというと、文筆家志望だった父と母が、何かとこの本の名を口にしていたからだ。「ガラスドノナカ」は、頭にこびりついた書名だった。
漱石は晩年、「則天去私」(そくてんきょし)という言葉を理想としたという。これは漱石が作った言葉だそうで「私心を捨てて、天の道理に従う」という意味である。昔の思い出を語るとき、自分のこれまでの人生が、まるで自分の意思というより、天の計らいのように感じられる、というのは、そろそろ私にも分かりかけてきたところだ。
それよりも何よりも、身のまわりのものが頭の中から去っていってしまうのが怖くて、宣伝にのって、「記憶力」に効果があるという飲物を買い込んでしまった。もの忘れが、やがて「自分忘れ」にならないよう、目の前の暮らしを大切にしながら、コロナの災禍が一日もはやく終わることを祈ってやまない。
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◆西墓地別院志納金御礼◆
- 檀信徒の皆様のご協力に感謝して
前号でもお伝えしたように、昨年7月下旬、西墓地隣地に新しく別院が完成しました。木造2階建て/1階・2階とも約57㎡で、1階は休憩所とトイレ、2階は礼拝室になっています。檀信徒の皆様には、たくさんのご協力を頂き(志納金総額:19、603、000円)厚く御礼申し上げます。これまで休む所もなかった西墓地利用の皆様には、念願の施設として1階でしばらくお話しされたり、2階の仏堂
檀信徒の皆様には、今号に志納金の寄付者名簿を同封させて頂きました。今回、東幕地の皆様にも、たくさんご協力を頂きました。厚く御礼申し上げます。
△ 正面入口 車が1台とめられます。
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◆ 訃 報 ◆
■ 石上 善鷹 先生(大正大学名誉教授)
昨年11月29日遷化されました。(91歳)北海道のご出身で、大正大学在学中から神田寺の青年会に入られ、卒業後は仏教学者として広く活躍されました。先々代の友松圓諦師の学門業績を継承され、平成27年には神田寺で、圓諦師の43回忌にあたって記念講話もして下さいました。
■ 関口 久志 上人(行田・醫王寺住職)
昨年8月29口遷化されました。(72歳)大正大学卒業後、神田寺総務・幼稚園主事として8年間ご奉職下さいました。法務事務に精通され、先代の友松諦道師の右腕として活躍されました。退職後も、彼岸会には毎回ご助力下さいました。
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※「仏教豆知識」は、今号お休みさせていただきました。
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◆ コロナと戦う ◆
昨年から、コロナ感染予防のため様々な工夫をして保育を行ってきました。手洗い・うがいの徹底はもとより、間隔をとって活動したり、だまってバラバラに昼食をとったり、行事にも大幅な見直しが必要でした。子どもたちもがんばってコロナに耐えています。一日も早い終息宣言を待っています。
△マスクに大分慣れました。
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