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03-3251-8683

〒101-0021 東京都千代田区外神田3-4-10

真理通信真理通信

  
 第116号 令和6年(2024年)12月1日発行
  年3回( 3・9・12月)発行 




わがこの身をば うつろなる瓶(すえもの)のごとく

(もろ)きものと知り

わがこの心をば 城塁(しろ)のごとく守り

智慧の武具(つるぎ)もて 誘惑者(まよわし)とたたかい

已に(すで)に勝ちえたるは是(これ)を守りて

心に おこたりをもつ勿(なか)  
(
法句経 40)

新・法句経講義 72 ◇

<※ 「新・法句経講義」は、巻頭ページ掲載の法句経について解説しています。>

 人は、身体と心をもって生きています。身体だけで生きている訳ではないし、心だけで生きられる訳でもありません。
 身体は、微妙なバランスのうえに成り立っています。一見頑健に見える肉体も、小さな細菌やウィールスの侵入でガタガタになってしまいます。薬や医学が発達していなかった古代インドでは、簡単に人が病気になり、死んでいく場面が多く見られたはずです。
 心の外敵は「誘惑者」です。あれも食べたいこれも食べたいという欲望、性的な欲望、権力への欲望、怠けたい欲望、眠ってサボリたい欲望、欲望という誘惑者をあげたらキリがありません。
 誘惑者に負けてしまう弱い心。それを守るのは智慧という武器です。誘惑者はどこにいるか分かりません。それを予見する智慧。欲望に負けたらどうなるか、それを判断する智慧。智慧は単なる知識ではなく、認識の奥に備わっている判断力です。常にそれを働かせて自分の心を守る、生きている限りつづく、長い長い戦いなのです。

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墓地管理方法の変更


 先号でもお知らせ致しましたが、当寺の西・東墓地の管理方法を10月より変更させて頂いております。
○ 土・日・祭日はこれまで通り、午前9時から午後5時まで、自由にお参りできます。
○ 平日のお参りは予約制です。お参りの2日前までに電話でご予約下さい。
○ お彼岸、お盆、年末年始の期間は、曜日に関わらず、上記時間にお参り出来ます。

 今年の年末年始は、 12月28日(土)~ 1月5日(日)、予約はいりません。
※予約電話 03-3251-8683
 ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

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<主管所感>
 恨むということ
                   友松浩志 
 
人間長くやっていると、良いこともあれば嫌なこともある。かけがえのない人に会うこともあれば、二度と会いたくない人に会うこともある。
 お坊さんをやっていて、法話などを説く立場にいると、人に恨(うら)みなど抱かずに、すべてを許しなさい、などと説くのが本当なのだろうが、最近そんなことが辛くなってきた。もっと本音で話したくなった。もとより修行など出来ていない、未熟そのものの自分ではあるが、自分の思いを、自分の言葉で話したくなった。
 それでこの前、「真理舎の会」で、「恨み」について本音の話しをした。私にとっての恨みの話し。山のようにある「私の恨み」の中で、ここでは、小さい話をひとつ。
 10年位前、小学校の同窓会に出かけた。ちょっとしたホテルで、立食の会。もちろん平服で行った。そうしたら帰りがけ、ひとりの同窓に「おい友松、今日は袈裟どうした」と言われた。とっさに「ああ、売ってここに来た」と言い返した。さんざん言われ続けた坊さん蔑視のひと言。もはや慣れたが、これも「私の恨み」である。
 事件や事故の被害に合った人の「恨み」は、こんなものじゃないだろう。嘘、裏切り、詐欺、陰謀、いじめ等々に合った人も、全身全霊で、自分のすべてをかけて「恨む」ことだってあるだろう。あるネットの記事に、恨みを晴らす方法として、「復讐する」「忘れる」「許す」「無視する」があげられていた。
 浄土宗の開祖・法然上人は、9歳のとき、目の前で父親が殺されている。本来なら仇討ちをするのが子の務めだろうが、父親の残した言葉に従って比叡山にのぼり、出家した。それは「恨み」を忘れるためだろうか?、許すためだろうか?
 私は、法然上人は、「恨み」を忘れもしなければ、許しもしなかったように思う。逆に逃れられない「恨み」を生きた人のように思う。そして、「祈ること」にたどり着いた人なのではないか。あたり前の人間として、ただ「南無阿弥陀仏」ととなえることに。
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仏教豆知識 92

    加 持

 加持祈蒔(かじきとう)と言いますが、加持も祈祷も同じ意味で、ともに仏様の加護を祈って念じること、除災、おはらいをすることを言います。
 また、「加」は仏様から人々への働きかけ、「持」は人々がそれを受けとめ保持することを言い、仏様と人々が相互に関わり合うことを表してもいます。そうした相互の関わり合いに神秘的な力が作用すると考え、呪力や超自然的な力に対して「加持」という言葉が用いられるようになりました。
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<令和7年  年回表>

              (没年)
   1 周 忌      令和 6年
   3 回 忌      令和 5年
   7 回 忌      平31・令1
   13 回 忌     平成25年
   17 回 忌     平成21年
   23 回 忌     平成15年
   27 回 忌     平成11年

   33 回 忌     平成 5年
   37 回 忌     昭64・平1
   43 回 忌     昭和58年
   47 回 忌     昭和54年
   50 回 忌     昭和51年
   70 回 忌     昭和31年
   100 回 忌     大15・昭1

○ 土日に法要を希望される方が多いため、予約は電話でお早めにお願い致します。
・参加人数、塔婆をあげる方のお名前などは、1週間前までにお知らせ下さい。
・当日は位牌をご持参下さい。車2~ 3台駐車可能。タクシーも呼べます。
○ 西墓地別院での法要をご希望の方は、その旨のお申し出をお願いします。
・東墓地の檀家の方も、西墓地別院で法要を行なうことが出来ます。
・車は正面に1台駐車可能。東墓地の方は、墓地まで徒歩移動(2~3分)となります。
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◆思い切り身体を動かす◆

ー運動会/さまざまな工夫をこらしてー

 秋の運動会は、幼稚園にとって大切な行事です。思い切り身体を動かすことを目標に、さまざまな工夫をこらして活動をもり上げています。運動が苦手な子も、恥ずかしがりの子も、みんなと一緒になって動くことで、自分の身体の力を実感していきます。
 神田寺幼稚園の運動会は、隣の区立小学校のドーム型の屋上校庭をお借りして、毎年行なっています。真理学園幼稚園の運動会は園庭で行ないますが、隣接する雑木林の公園も使って、今年は久しぶりにマラソン大会も再開しました。ご家庭の皆さんもたくさん参加され、楽しい秋の一日になりました。

  △ リレーはみんな大好きです。

  △ すばらしいダンスを披露しました。
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修正会 元旦に西墓地別院で開催
 お寺のお正月は、元日の「修正会」(しゅしょうえ)から始まります。神田寺では、創建以来、元日の午後2時から、秋葉原の神田寺会堂で行なってきましたが、近年参加の人数が減少し、参加される方のほとんどが檀信徒の方となっておりますので、お正月の墓参を兼ねるかたちで、今回初めて西墓地別院で開催することにしました。
〇 1月1日(水)午後2時より 西墓地別院2階。新年の祈願法要ならびに懇親会  (懇親会の参加は自由、約1時間で終了)
 ※元日の午後、お墓参りを兼ねてご参加頂ければ幸いです。新年をお祝いするお菓子を差し上げます。
  お楽しみに是非ご参加下さい。
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<真理ニュース>
◆ 年末・年始
 神田寺事務所の業務は、年末は12月27日まで、年始1月6日よりとなります。
◆ 修正会
 1月1日(水)午後2時より、神田寺西墓地別院で行ないます。
 新年の平和と安寧をともにお祈りします。どなたでもご参加になれますので、是非お誘い合わせてご参加下さい。
 (詳細は前段をご覧下さい。)
◆彼岸会
 
春のお彼岸は、 3月20日(木)に実施します。開催方法は、秋の彼岸会と同じく、神田寺で午前10時と午後1時の2回法要を行ない、バスで墓地までお送り致します。今回も、お塔婆は事前にお申込み頂き、出欠も事前にお知らせ頂くことになります。後日、またご案内申し上げます。
◆真理舎の会
・12月13日(金)午後1時30分~ 3時神田寺仏間にて(兼・成道会)
・2月14日(金)午後1時30分~ 3時 神田寺仏間にて(兼・涅槃会)
・4月11日(金)午後1時30分~ 3時 神田寺仏間にて(兼・降誕会)
 ※ 「仏教勤行式」による読経、法句経講話、および懇談会を行ないます。

◆先の総選挙で、政治状況に変化の兆しが見られます。世界の政治も複雑化しています。
 新しい年が、平穏で幸せな年になることを祈るばかりです。皆様お元気で。

発行済の真理通信(PDF版)
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令和4年(第108~110).pdf へのリンク

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・平成31~令和元年(第99~101号).pdf へのリンク

・平成30年(第96~98号).pdf へのリンク

・平成29年(第93~95号).pdf へのリンク

・平成28年(第90~92号).pdf へのリンク

・平成27年(第87~89号).pdf へのリンク

・平成26年(第84~86号).pdf へのリンク

・平成25年(第81~83号).pdf へのリンク

・平成24年度(第78~80号).pdf へのリンク

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