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真理通信真理通信

 

 第108号 令和4年(2022年)3月1日発行


 
   巻頭

 おろかなる者と
 往(ゆ)くなかれ
 ただひとり
 往くこそよけれ
 ただひとり行くとも
 あしきをばなさざるべし
 かの林中(はやし)の象のごとく
 求むること少なかるべし                           (法句経 330)

 コロナ禍のなかにあっても、春は確実にやってきます。身近な公園や小山にも、春の芽生えが広がり、林の色が変わっていきます。そんな林の小道を歩くと、心が安らぎ、気持ちが温かくなってきます。人は「自然Jに帰ると言いますが、自然の営みを肌で感じながら、静かに歩く道は、いつか来た、なつかしぃ道を歩くような気がします。
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新・法句経講義 6 5 ◇

<※ 「新・法句経講義」は、巻頭ページ掲載の法句経について解説しています。>

 愚かな人と出かける位なら、一人で出かけた方がいい。ただし、一人だからといって、悪いことをしちゃいけませんよ。林の中を進んでいく象みたいに、欲を出さずに行きなさい。だいたい、こんな内容の教えです。
 一人で出かけるのは気楽ですが、少し寂しくもあります。「孤独のグルメ」という、ひとりで外食していろいろな店を紹介するTV番組がありますが、意外と人気があるようです。食事というと、家族や友だちとワイワイ騒いで楽しむもの、それが人の幸せみたいな定番を打ち破っていますが、人の幸せは食事の味だけではありません。そこが、弱点といえば弱点。いつも、幸せになりきれない主人公が、一人残っています。
 コロナ感染対策のひとつとして、「孤食が学校や職場で推奨されています。黙って、ひとリポツンと食事をする。感染症対策にはなっても、人との交わりのためには、はやく終わりにしたいものです。といって、悪い仲間とつるんで悪事を働いていい訳はありません。一人であること、また人とともにあることの意味を、コロナ禍のなか、改めて考えたいものです。

仏教豆知識  84

    

 (たい)は一般に、「あきらめる」という意味で使われる字ですが、「つまびらか」とも読まれ、仏教では「真理」「原理」を表す言葉、また「あきらかにする」という意味で使われます。お釈迦様は、その最初の説法(初転法輪)で、四諦(したい:苦・集・滅・道を悟る)という教えを説かれますが、この四つの「諦」(真理)が仏教実践の根本となります。神田寺の先々代住職・圓諦上人、先代住職・諦道上人とも、生涯この「諦」の字僧名とされました。
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 < 主管所感 >
   音の響く場所                         友松浩志
 西墓地に新しい建物が出来て、そこで法事をする方が多くなった。神田寺で法事をして墓参で墓地まで移動するのと比べて、当然便利になった。東墓地にもそんな施設があったらいいとは思うけれど、今のところ土地も資金もないので、しばらくご辛抱頂きたい。この新しい建物は木造の小さなものだが、2階のホールは教会の礼拝堂のような雰囲気がある。木目の壁に囲まれて、窓は上方にしかない。音が響いて、お経の声がよく通る。キリスト教の教会には、ほとんど窓がない。明かり取りの窓にはステンドグラスがはめ込まれ、わずかな光がきらめいている。教会がそんな暗い、閉ざされた空間になったのには理由がある。それは、迫害の歴史だ。
 ローマ帝国時代、初期のキリスト教徒は壮絶な迫害を受けた。カタコンベという地下の墓地はよく知られているが、祈りの場所も洞窟のような閉鎖空間だった。そして、そこで生まれた歌が、ヨーロッパ音楽の起源となった。祈りの歌が「聖歌」となり、楽器の発達とともに、多くの作曲家が作品をつくった。閉鎖空間によく響く、それがヨーロッパ音楽の伝統となり、今日でも「音楽ホールといわれる場所は、ほとんど窓のない閉鎖空間となっている。
 仏教寺院でも、大きなお寺の本堂だとよく音が響く。でも大抵は、畳に音が吸収されて響きが悪い。建物のつくりも開放的で、隠れて祈る場所ではない。多くの人が集まって、ともに祈りを捧げる場所である。日本の伝統音楽の世界でも、能の舞台など外に向かって開放的につくられている。音の響きは、あまり重視されない。
 
話がだいぶ横道にそれてしまったが、建物に続いて、西墓地に現在「合同墓」を建設中である。これも、今までの形にとらわれない、「樹木葬」風なものを計画している。また一部、ペットのお墓にも対応できればと思う。いろいろ工夫しながら、何より心が安らぐゆったりできる場所をつくっていきたい。
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自然のなかで

    ― 雪あそび・芝すべりー
 コロナでさまざまな行事が中止されるなか、卒園間近の年長児には、出来るだけ豊かな経験をと願って、自然のなかに出かけて行きました。

 
 神田寺幼稚園では、年末、越後湯沢に12日で宿泊保育に行き、雪あそびやそりあそびを楽しみました。幸い雪も適度にあって、広々とした新雪のゲレンデで思い切りあそぶことができました。年末は感染状況も安定していたため、密にならない、様々な工夫をしながら、無事に過ごせました。



 真理学園幼稚園では、1月に恒例の芝すべりに行きました。園から徒歩1時間ほどにある「お山」の公園には、巨大な芝の山があり、冬枯れの時期には絶好の芝すべり場になります。自分でつくったダンボールのソリをお尻に敷いて、初めは恐るおそる、慣れると大胆に、ダイナミックにすべり降りる子どもたちの歓声が響きました。

新年修正会


 新年の幸せを祈る「修正会」(しゆしょうえ)が、元日午後2時から、神田寺の会堂で行なわれました。今年も数人のご参加でしたが、神田寺の勤行式で読経のあと、主管より新年のご法話がありました。「発願録」(ほつがんろく)に新年の抱負を記帳して頂き新鮮な気持ちで迎えるお正月になりました。

西墓地に合同墓建設
 神田寺の西墓地に「合同墓」の建設が進められています。別院が出来、使用されなくなった旧入口の場所に、公園墓地形式で計画されています。一部、ペット墓地の区画も予定されています。3月末には完成の予定です。

発行済の真理通信(PDF版)

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バナースペース

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